「タロットは使ったことがあるけれど、ルノルマンカードって何が違うの?」——そんな疑問を持っている人は多いのではないでしょうか。どちらもカード占いですが、枚数も読み方も、得意なテーマもまったく異なります。この記事では、ルノルマンカードとタロットカードの違いを7つの観点からわかりやすく比較し、テーマごとの使い分けや、タロット経験者がルノルマンを始めるときのコツまで、まるごとお伝えします。
ルノルマンカードとタロットカード、何が違うの?
まずは、それぞれのカードの基本的な特徴を確認しておきましょう。似ているようで、実はまったく異なる個性があります。
そもそもルノルマンカードとは
ルノルマンカードは、19世紀フランスの有名な占い師マドモアゼル・ルノルマンにちなんで名付けられた36枚のカードです。描かれているのは「鍵」「花束」「手紙」「犬」など、日常で目にするモチーフばかり。1枚ずつの意味はシンプルで、隣り合うカード同士を組み合わせて「文章」のように読んでいくのが最大の特徴になっています。
抽象的なシンボルではなく、現実の出来事や人物を具体的に示してくれるので、「いま何が起きていて、これからどうなりそうか」を知りたいときにぴったりのカードといえるでしょう。ルノルマンカードの全体像を詳しく知りたい人は、初心者向けガイドもあわせてチェックしてみてください。
タロットカードの特徴をおさらい
タロットカードは全78枚で、22枚の大アルカナと56枚の小アルカナに分かれています。「愚者」「女帝」「運命の輪」といった大アルカナには、人生の大きなテーマや精神的な成長が象徴的に描かれているのが特徴です。
タロットの強みは、心の奥深くにあるメッセージを引き出してくれるところ。「自分は本当は何を望んでいるのか」「この試練にはどんな意味があるのか」といった内面的な問いに、豊かな物語で応えてくれます。ただし、そのぶん解釈の幅が広く、読み手の経験や直感に大きく左右される面もあるのです。
ルノルマンとタロットの7つの違い
ここからは、具体的な違いを7つの観点で見ていきましょう。まずは全体像をテーブルで確認してから、それぞれの詳細を解説します。
| 比較ポイント | ルノルマンカード | タロットカード |
|---|---|---|
| カード枚数 | 36枚 | 78枚(大アルカナ22+小アルカナ56) |
| 絵柄の特徴 | 日常的・具体的なモチーフ | 象徴的・神話的なモチーフ |
| リーディング方法 | カード同士の組み合わせで読む | 1枚ずつの意味を深掘りして読む |
| 得意な質問 | 具体的な質問(いつ・どこで・誰が) | 抽象的な質問(なぜ・どう成長するか) |
| 逆位置 | なし | あり(意味が変化する) |
| 学びやすさ | 覚える量が少なく始めやすい | 枚数が多く習得に時間がかかる |
| 占い時間の目安 | 3枚引きで約5分 | ケルト十字で20〜30分 |
カード枚数(36枚 vs 78枚)
ルノルマンカードは36枚、タロットカードは78枚。倍以上の差があります。ルノルマンは枚数が少ないぶん、すべてのカードの意味を覚えるハードルが低いのがうれしいポイントです。
タロットは大アルカナだけなら22枚ですが、小アルカナまで含めると覚える量がかなり増えます。さらに逆位置まで考慮すると、実質的に156通りの意味を把握しなくてはなりません。
絵柄と象徴の具体性
ルノルマンカードに描かれるのは、手紙・鍵・花束・船など、日常で見かけるものばかり。「手紙」ならメールやLINEなどの連絡、「船」なら旅行や遠方への移動というように、絵柄と意味がストレートに結びついています。
一方、タロットの絵柄は象徴性が強いのが特徴です。「女教皇」は直感や秘められた知識、「吊るされた男」は視点の転換や手放しを表しますが、具体的に何を指すのかは状況によって変わります。この自由度がタロットの魅力でもあり、難しさでもあるでしょう。
リーディングの仕方(組み合わせ vs 1枚の深掘り)
ルノルマンのリーディングでは、カードを「単語」のように扱い、2枚・3枚と並べて「文章」として読み解きます。たとえば「花束+指輪」なら「幸せな約束」や「祝福された契約」のように、隣り合うカードの意味を組み合わせて解釈するのが基本です。組み合わせの読み方をもっと知りたい人はコンビネーションガイドをチェックしてみてください。
タロットでは、1枚のカードが持つ象徴を深く掘り下げて読み込みます。カードに描かれた人物の表情、背景の色、持ち物の意味など、1枚の中に多層的なメッセージが込められているのです。
得意な質問タイプ(具体的 vs 抽象的)
ルノルマンカードは、「来週の面接はうまくいく?」「友人との旅行で気をつけることは?」のように、具体的な状況にまつわる質問を得意としています。「いつ・どこで・誰が・何を」に答えるのがルノルマンの持ち味です。
タロットは、「自分が成長するために何が必要?」「今の停滞を乗り越えるヒントは?」といった内面や精神的な成長に関わる問いかけに力を発揮します。答えが「行動」よりも「気づき」として届くのがタロットの特徴といえるでしょう。
逆位置の有無
タロットでは、カードが上下逆さまに出る「逆位置」によって意味が変わります。正位置とは異なるニュアンスを読み取る必要があり、解釈の幅がさらに広がるのが特徴です。
ルノルマンカードには逆位置の概念がありません。カードが出たら常に同じ意味として読むため、迷いが少なくシンプルにリーディングできます。初心者にとっては、この「逆位置がない」という点が大きな安心材料になるでしょう。
初心者の学びやすさ
ルノルマンカードは、枚数の少なさ・絵柄のわかりやすさ・逆位置がないことの3つが合わさって、カード占い初心者にとてもやさしい設計になっています。「占いを始めてみたいけれど、タロットは難しそう……」と感じている人には、まずルノルマンから入るのがおすすめです。
もちろんタロットにも初心者向けの学び方はありますが、78枚すべてを使いこなせるようになるまでには、ある程度の時間と練習が必要になります。
占いにかかる時間
ルノルマンの3枚引き(スリーカード)なら、質問を決めてからカードを読み終えるまで5分ほどで完了します。忙しい朝のルーティンや、ちょっとした休憩時間にさっと占えるのが魅力です。スプレッドの種類についてはスプレッドガイドで詳しく紹介しています。
タロットのケルト十字スプレッドは10枚のカードを展開するため、じっくり読み解くと20〜30分ほどかかることも珍しくありません。深い洞察を得られるぶん、まとまった時間が必要になるでしょう。
テーマ別に比較|恋愛・仕事ではどちらが向いている?
「結局、どんな悩みにはどっちを使えばいいの?」という疑問に答えるため、テーマごとに比較してみましょう。
恋愛占いでの違い
恋愛の悩みでは、ルノルマンカードがとくに力を発揮します。「今の相手との関係がこれからどう動くか」「新しい出会いはいつごろ訪れるか」のように、具体的な展開を知りたいときにぴったりです。
たとえば「ハート+道」の組み合わせが出たら、「恋愛において選択を迫られる場面が来そう」と読めます。どんな状況が待っているのかが見えやすいので、次にどう行動すればよいかの指針が得られるのです。ルノルマンの恋愛占いについてもっと知りたい人は、恋愛占いの詳しい記事も読んでみてください。
タロットの恋愛リーディングは、「相手が自分に対してどんな気持ちを抱いているか」「この恋を通じて何を学ぶのか」など、心理面を深く掘り下げるのが得意。目に見える出来事よりも、感情の流れや内面の変化にフォーカスします。
仕事・キャリア占いでの違い
仕事に関する相談も、どんな答えがほしいかでカードの選び方が変わってきます。「転職先の候補のうちどちらが良い?」「プロジェクトの結果はどうなる?」といった現実的な判断にはルノルマンが向いています。
「自分に合った働き方とは?」「キャリアの方向性を根本から見直したい」という深い問いかけには、タロットのほうが豊かな示唆を与えてくれるでしょう。ルノルマンで「いま何が起きているか」を確認し、タロットで「自分はどうしたいか」を掘り下げるという使い分けも効果的です。
日常のちょっとした質問には?
「今日の運勢」「週末のお出かけ先はどこがいい?」のような軽い質問には、ルノルマンカードが断然おすすめです。3枚引きでサッと答えが出るので、毎朝の日課にしている人もたくさんいます。
タロットでも1枚引き(ワンオラクル)で日常の問いに答えることはできますが、どちらかというと「今日のメッセージ」や「気をつけるべき心構え」といったスピリチュアルな示唆が強くなりがちです。
タロット経験者がルノルマンを始めるときのコツ
すでにタロットを使っている人がルノルマンを始めると、最初は戸惑うことがあるかもしれません。でも、カードと向き合う基礎力はしっかり活きるので安心してください。
タロットの知識は活かせる?
「質問の立て方」「カードを前にしたときの集中力」「直感を信じる力」——これらはタロットで培った大切なスキルであり、ルノルマンでもそのまま活かせます。占いの土台はすでにできているので、ゼロから始める人よりもずっとスムーズに馴染めるはずです。
ただし、読み方のアプローチは大きく異なります。タロットでは1枚のカードからたくさんの意味を引き出しますが、ルノルマンでは1枚の意味はシンプルに保ち、隣のカードとのつながりで意味を膨らませていくのがポイント。「深く掘る」から「横に広げる」への切り替えが、最初に意識したいことです。
最初に覚えるべきこと
まずは36枚それぞれの「キーワード」を覚えましょう。ルノルマンカードは1枚につき覚えるキーワードが2〜3個程度なので、1週間もあれば全体像が見えてきます。全カード一覧ページを活用すると効率的です。
次のステップは、2枚の組み合わせ読み。2枚を並べて、それぞれのキーワードをつなげて「短い文」を作る練習を繰り返してみてください。「手紙+犬」なら「友人からの連絡」、「雲+鍵」なら「不安の解決」というように、組み合わせのコツがつかめてくると一気にリーディングが楽しくなります。リーディングのコツを深く知りたい人は、リーディングガイドも参考にしてみてください。
まとめ|「どちらが優れている」ではなく「使い分ける」
ルノルマンカードとタロットカードは、どちらが優れているというものではありません。具体的な出来事や行動のヒントがほしいならルノルマン、心の奥にあるメッセージや精神的な気づきを求めるならタロット——それぞれの強みを理解して使い分けるのがベストです。
タロット経験者なら、ルノルマンの「シンプルさ」と「具体性」にきっと新鮮な驚きを感じるでしょう。ぜひ一度手に取って、カード同士が紡ぐ”物語”を体験してみてください。あなたの占いの幅が、ぐっと広がっていきますよ。
ルノルマンカードについてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にどうぞ。


