ルノルマン占いの中でも、「グランタブロー」という言葉を聞いたことはありますか?全36枚のカードを一度に広げる、ルノルマン占いの中でもっとも情報量の多い展開法です。
「36枚全部?!なんだか難しそう…」と感じた人も多いと思います。確かに、はじめて見るとカードの数に圧倒されてしまうかもしれません。でも、読み方のコツをつかめば、恋愛・仕事・健康・人間関係のすべてを一度に把握できる、ものすごく頼りになるリーディング方法なのです。
この記事では、グランタブローとは何かから始まり、カードの並べ方・シャッフルの手順・読み方のステップ・ハウスという独自の概念・テーマ別の読み解き方・練習のコツまで、順を追って解説していきます。
最後まで読めば「グランタブローをやってみたい!」と感じてもらえるはず。難しく思えた展開法も、ひとつひとつ理解していけばきっと試せるようになります。
グランタブローとは?
まずはグランタブローの基本的な概要を押さえておきましょう。名前の意味や、どんな特徴を持つ展開法なのかを説明します。
36枚すべてを広げる「大きな絵」
「グランタブロー」はフランス語で「大きな絵」を意味します。その名のとおり、ルノルマンカード全36枚を一度にテーブルへ広げ、カード全体を1枚の「大きな絵」として読み解いていく展開法です。
一般的な3枚引きや5枚引きが「ピンポイントな質問」への答えを出すのに対して、グランタブローは「今この人の人生全体でどんなことが起きているか」を俯瞰するリーディングです。恋愛・仕事・健康・人間関係・金運といった複数のテーマを、一度のリーディングで同時に把握できます。
その情報量の多さから、中上級者向けとされていますが、読み方の手順を知っていれば初心者でも少しずつ試せます。ルノルマン占いの醍醐味ともいえる展開法で、多くの占い師が本格的なリーディングに使っています。
グランタブローでわかること
グランタブローを使うと、ひとつのリーディングで人生の複数の側面を一気に読み解けます。
たとえば「恋愛と仕事、どちらが今の私のメインテーマ?」「健康面で気をつけることはある?」「人間関係の中で信頼できる人は誰か?」といった、複合的な問いに同時に答えてもらえるのが最大の利点です。3枚引きでは「仕事について教えて」と限定して引きますが、グランタブローはすべてのテーマを一度に扱います。
また、各テーマのカード同士の位置関係から「今のあなたにとっていちばん影響が大きいのは何か」まで読み取れます。「今年の総合運を知りたい」「人生の転換期に全体像を確認したい」というときに、グランタブローはとくに力を発揮するでしょう。
一般的な展開法との違いを比較してみましょう。
| 展開法 | 使用枚数 | 向いている場面 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 1枚引き | 1枚 | 今日のテーマや一言アドバイス | 初心者向け |
| 3枚引き | 3枚 | 過去・現在・未来のシンプルな流れ | 初心者向け |
| 5枚クロス | 5枚 | 1つのテーマを深掘りしたいとき | 中級者向け |
| 9枚引き | 9枚 | テーマの周辺状況も含めた分析 | 中級者向け |
| グランタブロー | 36枚 | 人生全体・複数テーマの同時把握 | 中上級者向け |
他の展開法についてはこちらもどうぞ。→ ルノルマンのスプレッド5選・目的別の選び方
グランタブローの並べ方(レイアウト)
グランタブローには、いくつかの代表的なレイアウトがあります。ここでは最もよく使われる2つを紹介します。
8×4+4(最もスタンダードな形)
最も広く使われているのが「8×4+4」のレイアウトです。上から3行は8枚ずつ横に並べ、最後の4行目だけ4枚を中央に置きます。合計36枚(8+8+8+4=28…ではなく8×4=32+4=36枚)になります。
各行は以下のような位置づけで読まれることが多いです。
- 1行目(上段):意識・思考・理想の世界。思っていること・頭の中にあることを示す
- 2行目(中上段):現在進行中の出来事・現実の状況を示す
- 3行目(中下段):無意識・感情・まだ表に出ていないことを示す
- 4行目(下段・4枚):結果・結論・今後の展開を示す
縦方向(列)には関連テーマが連なる傾向があり、上から下へ「理想→現実→感情→結論」の流れで読むこともできます。全体を1枚の地図のように俯瞰するのがポイントです。
9×4(正方形に近い形)
もう一つの代表的な形が「9×4」のレイアウトです。36枚を9枚×4行で並べ、正方形に近い形に配置します。
8×4+4に比べて横幅が広くなるため、テーブルのスペースが必要です。ただ、横のラインが均等なので「行ごとにテーマを読む」用途に向いています。左から右へ「過去→現在→未来」、上から下へ「精神→現実→潜在意識→結論」のような読み方をするリーダーも多いです。
どちらのレイアウトが正解かは決まっていません。慣れているほうを使うか、最初は8×4+4から始めてみるのがおすすめです。
シャッフルと並べ方の手順
実際にグランタブローを始めるときの手順を見ていきましょう。
- 質問を決める:「今の私の総合運は?」「今後6か月の人生全体を見せてください」など、テーマを心に決めます。グランタブローはひとつに絞らず「全体像」で問いかけるのがコツです
- シャッフルする:全36枚をしっかりと混ぜます。心を静めながら、頭の中で問いかけを繰り返すと良いでしょう。時間をかけて丁寧にシャッフルすることが大切です
- カットする:シャッフルを終えたら、山を左手でカット(2〜3分割して重ね直す)します。カットは「区切り」の儀式として重視するリーダーが多いです
- 並べる:左上から右へ順番に、1枚ずつカードを並べていきます。8×4+4なら「1行目:左から8枚」「2行目:左から8枚」「3行目:左から8枚」「4行目:中央に4枚」の順です
- 全体を眺める:並べ終えたら、まず手を止めて全体を一枚の絵として眺めます。細部を読む前に全体の印象を感じ取ることが、グランタブローのリーディングで大切な最初のステップです
- 読み解く:手順に沿って読み進めます(次のセクションで詳しく解説します)
グランタブローの読み方
いよいよ読み方の核心です。グランタブローはいきなり1枚ずつ読もうとすると迷子になります。以下のステップに沿って、順番に読み進めていきましょう。
ステップ1:全体の「空気感」をつかむ
まず36枚のカードを一度に眺めて、全体の印象を感じ取ります。「明るいカードが多い」「暗い色調が目立つ」「赤系が多い」「水や空のカードが集中している」など、視覚的なインプレッションを大切にしてください。
ポジティブなカード(太陽・星・花束・鍵など)が多ければ全体的に好調な時期、ネガティブなカード(山・棺・雲・鎖など)が目立てば注意が必要な時期と読む目安になります。また、特定のエリアに気になるカードが固まっていれば、そのゾーンが今のあなたにとって重要なテーマを示しているサインです。
ステップ2:依頼者カードの位置を確認する
グランタブローでは、「依頼者カード」と呼ばれる自分自身を表すカードを最初に探します。男性なら紳士(No.28)、女性なら淑女(No.29)が依頼者カードです。
依頼者カードの位置は、今の自分の状況を大きく示します。
- 上段にある:運気が上昇中、目標に向かって進んでいる時期
- 下段にある:運気が落ち着いている、立て直しが必要な時期
- 中央付近にある:バランスが取れている、安定した状態
- 端(左右の隅)にある:孤立感がある、または視野が偏っている可能性
- 四隅(コーナー)にある:強い変化の時期、転換点にいることを示す
依頼者カードの周囲(上下左右・斜め)に何のカードがあるかも確認します。隣接するカードは「今の自分のすぐそばにあるもの・影響を受けているもの」を意味するため、とくに丁寧に読みましょう。
ステップ3:テーマカードを見つける
次に、読みたいテーマに対応する「テーマカード」を探します。テーマカードとは、各テーマを象徴するカードのことです。
- 恋愛・感情:ハート(No.24)
- パートナーシップ・約束:指輪(No.25)
- 仕事・職場:キツネ(No.14)
- お金・ビジネス:魚(No.34)
- 健康・生命力:樹木(No.5)
- 家族・家庭:家(No.4)
- コミュニケーション・知らせ:騎士(No.1)
テーマカードを見つけたら、依頼者カードとの「距離」を確認します。テーマカードが依頼者カードの近くにあれば「そのテーマが今の自分のメインテーマ」、遠くにあれば「今はそのテーマが後回しになっている」と読みます。
ステップ4:隣接カードで詳細を読む
テーマカードの上下左右・斜め(最大8方向)に隣接するカードは、そのテーマの「詳細・周辺状況・影響」を示します。これがグランタブローのリーディングで最も情報量の多いパートです。
方向の読み方はリーダーによって異なりますが、よく使われる解釈を紹介します。
- 左側のカード:過去・これまでの経緯・背景
- 右側のカード:未来・これからの展開
- 上のカード:顕在意識・表に出ていること
- 下のカード:潜在意識・隠れている要素
- 斜めのカード:間接的な影響・サポートや妨害
たとえばハート(恋愛)の右隣に指輪が来れば「この恋愛は約束・結婚に向かっている」、左隣に雲が来れば「過去の迷いや誤解が今の恋愛に影響している」と読み解けます。カード同士を組み合わせて読む感覚をつかむことが、グランタブローの楽しさでもあります。
ステップ5:角・端のカードに注意
グランタブローでは、四隅や端に出たカードにも特別な意味があります。
四隅(左上・右上・左下・右下)に出たカードは「そのリーディング全体に強く影響するテーマ」を示します。左上は「始まり・出発点」、右上は「達成・頂点」、左下は「根っこにあるもの・過去の遺産」、右下は「最終的な結果・結論」と読まれることが多いでしょう。
一方、端(四隅以外の外周)に出たカードは「孤立・境界・まだ本格的に始まっていないこと」を示す傾向があります。端に大切なテーマカードが来たときは、「そのテーマはまだ手が届いていない状況」「もう少し時間がかかる」というサインと読んでみてください。
ハウスとは?位置が持つ意味
グランタブローを学ぶうえで欠かせない概念が「ハウス」です。慣れてきたらぜひ取り入れてみてください。
36のハウス(位置)の考え方
グランタブローでは、カードを並べる36のポジションそれぞれに「ハウス(家)」という固定のテーマが割り当てられています。左上から数えて1番目の位置は「騎士の家」、2番目は「クローバーの家」、というように、各ポジション番号に対応するカードと同じテーマが宿っているのです。
代表的なハウスの例を見てみましょう。
- 1番の位置(騎士の家):連絡・きっかけ・スタートのテーマ
- 4番の位置(家の家):家庭・住まい・ホームのテーマ
- 5番の位置(樹木の家):健康・生命力・成長のテーマ
- 14番の位置(キツネの家):仕事・職場・戦略のテーマ
- 24番の位置(ハートの家):愛情・感情・恋愛のテーマ
- 25番の位置(指輪の家):約束・パートナーシップのテーマ
- 28番の位置(紳士の家):男性・パートナー・自分(男性の場合)のテーマ
- 29番の位置(淑女の家):女性・パートナー・自分(女性の場合)のテーマ
- 34番の位置(魚の家):お金・ビジネス・豊かさのテーマ
ハウスを使う最大のメリットは「どのカードがどんな文脈に置かれているか」が明確になる点です。たとえば、恋愛のカード(ハート)が「仕事の家(14番)」に落ちたなら「職場に恋愛が絡んでいる」、お金のカード(魚)が「健康の家(5番)」に落ちたなら「医療費・健康にかかるお金」と読み深めることができます。
ハウスの読み方の実例
実際のハウス読みのイメージをつかんでもらうために、具体例を紹介しましょう。
例1:指輪が騎士の家(1番ポジション)に落ちた
指輪は「約束・真剣な関係」、騎士の家は「連絡・きっかけ・スタート」のテーマ。この組み合わせは「約束事や真剣な関係に向けた連絡・きっかけが訪れる」と読めます。婚約や正式なパートナーシップの話し合いが始まるサインと受け取ることができるでしょう。
例2:ハートがハートの家(24番ポジション)に落ちた
カードとハウスが一致するこの状況は「本来の力が増幅される」と解釈します。恋愛のカードが恋愛の家に入ったわけですから、「恋愛がこの人の人生のメインテーマとして強く動いている」というサインです。感情が豊かに活性化している時期といえます。
例3:棺が樹木の家(5番ポジション)に落ちた
棺は「終わり・衰退」、樹木の家は「健康・生命力」のテーマ。この組み合わせでは「健康面に注意が必要」「体力の低下に気をつけるとき」と読みます。怖い結果に見えるかもしれませんが「気をつけるべきサイン」として前向きにとらえ、生活習慣を整えるきっかけにしましょう。
テーマ別の読み方
グランタブローでは複数のテーマを同時に読めますが、ここでは「恋愛」「仕事・お金」「健康」の3つに絞って、具体的な読み方のポイントを解説します。
恋愛・パートナーシップを読む
恋愛テーマを読むときは、まずハート(No.24)の位置を確認します。ハートが依頼者カードの近くにあれば「今は恋愛が人生のメインテーマ」、遠くにあれば「恋愛は今の優先事項ではない」と読めるでしょう。
指輪(No.25)も恋愛の発展度合いを示す重要なカードです。ハートと指輪が近い位置にある場合は「恋愛が真剣な約束・パートナーシップに向かっている」、両者が離れている場合は「今はまだ感情のステージにあり、正式な関係になるには時間がかかりそう」と読みます。
また、依頼者カードのすぐ隣(左右)に来るカードで「今の恋愛相手」「最も影響を受けている感情」がわかります。右隣は「これから来る恋愛の展開」として読むことが多いので、ぜひ注目してみてください。
仕事・お金を読む
仕事を読むときの主役はキツネ(No.14)です。キツネが依頼者カードの近くにあれば「今の生活で仕事が中心的な役割を果たしている」、右側にあれば「仕事運がこれから動いていく」という読み方ができます。
金運・収入面は魚(No.34)で確認します。魚が太陽や星など明るいカードと近い位置にあれば収入アップの兆し、山や棺と近ければ出費や損失に注意が必要なサインとなります。
さらに、キツネと魚の位置関係を見ることで「仕事とお金のつながり方」も読めます。両者が近ければ「仕事がそのまま収入に直結している状態」、離れていれば「仕事と金運が別々に動いている(副業・投資など別経路の収入を示すケースも)」と解釈できます。
健康を読む
健康テーマは樹木(No.5)を中心に読みます。樹木は「生命力・体力・健康の根幹」を表すカードで、グランタブローの健康読みの出発点です。
樹木のそばに花束や太陽、星など明るいカードが集まっていれば健康状態は良好。一方、棺(No.8)が樹木の近くにある場合は「体力の低下」「健康管理の必要性」を示します。棺は「終わり・変容」を意味するカードですが、健康の文脈では「今の不調が一段落する」という意味に転じることもあるので、周囲のカードとあわせて総合的に読みましょう。
なお、グランタブローの健康リーディングはあくまでも「傾向を読む」ものです。体の不調は必ず医療機関で相談することが大切です。
グランタブローを練習するコツ
グランタブローは情報量が多いぶん、最初から完璧に読もうとするのは禁物です。段階を踏んで練習していきましょう。
まずは9枚引きをマスターする
グランタブローの前段階として、9枚引きに慣れておくのが近道です。9枚引きは「3×3の正方形」にカードを並べ、中央のカードを主テーマに、周囲8枚を詳細として読む展開法。36枚に比べてずっとコンパクトですが「隣接カードで詳細を読む」という感覚はグランタブローと共通しています。
9枚引きで「中央カードと周囲の関係を読む感覚」がつかめてきたら、グランタブローに挑戦するタイミングです。読み方の基本は同じなので、スムーズに移行できるでしょう。
テーマを一つに絞って読む
グランタブローに慣れないうちは「恋愛だけを読む」「仕事だけを読む」と、テーマを1つに絞るのが効果的です。36枚すべてを読もうとするのではなく「今日は恋愛テーマカード(ハート・指輪)と依頼者カードの関係だけを見る」という目標を持ってリーディングしてみてください。
慣れてきたら読むテーマを2つ・3つと増やしていくと、無理なくグランタブロー全体の読み方を身につけることができます。焦らず少しずつ範囲を広げていくのがコツです。
記録をとって振り返る
グランタブローの練習で最も大切なのが「記録をとること」です。毎回のリーディング後に、どのカードがどの位置に出たか・自分がどう読んだかをノートや写真で残しておきましょう。
1〜2週間後に実際の状況と照らし合わせると、「あのカードの読み方は合っていた」「このカードは別の意味だったかも」と振り返ることができます。この繰り返しがリーディングの精度を高める一番の方法です。とくにグランタブローは情報量が多いため、記録なしでは振り返りができません。面倒でも続けてみてください。
まとめ|グランタブローで人生全体を俯瞰しよう
この記事では、ルノルマンカードのグランタブローについて、基礎から読み方の手順まで解説してきました。最後に要点を振り返っておきましょう。
- グランタブローはフランス語で「大きな絵」を意味し、全36枚を使って人生全体を俯瞰できるルノルマン最大の展開法
- 最も一般的なレイアウトは「8×4+4」。左上から順番に並べていき、全体を眺めることから読み始める
- 読み方は「全体の空気感→依頼者カードの位置→テーマカードとの距離→隣接カードの詳細→角・端のカード」の順で進める
- 「ハウス」とは各ポジションに割り当てられた固定テーマのこと。カードとハウスが一致したときはその意味が強調される
- 練習は「9枚引きをマスターする→テーマを1つに絞って読む→記録して振り返る」の順で進めると上達しやすい
グランタブローは確かに情報量が多く、最初は難しく感じるかもしれません。でも、一つひとつの読み方を覚えていけば、必ず全体が見えてくる瞬間がやってきます。
「自分で読んでみたけれど、どう解釈すればいいかわからない」「グランタブローで鑑定してもらいたい」という人は、プロの占い師に相談してみるのもおすすめです。当サイトを運営している占い師「ルードル」は、ルノルマン占い専門でグランタブローにも対応しています。ぜひお気軽にご相談ください。
スプレッドの種類や使い分けについてはこちら。→ ルノルマンのスプレッド5選・目的別の選び方
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